掲載日:2011年03月16日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/髙野 英治
バンバンのルーツは、実に1970年代にまでさかのぼります。排気量は 50cc から 125cc まで、空冷2サイクル単気筒エンジンを搭載し、前後に極太の低圧レクタングルタイヤを装着。エアポンプまで装備してどんな悪路も走破可能…というコンセプトの超個性的レジャーバイクでした。それからおよそ30年あまりの時を超え、21世紀に復刻されたのが新しいバンバン200です。と言っても、かつての2サイクル単気筒+バックボーンフレームではなく、現代の事情に即してオフロード車のジェベル200をベースに新設計されました。4サイクル単気筒エンジンの上には6.5L容量の燃料タンクがあり、昔のバンバンとはデザインが大きく異なりますが、前後に伸びた大きなシートや極太のアップマフラー、180サイズのタイヤを履くリア14インチホイールなどの装備は、かつてのユーモラスなスタイリングを思い起こさせます。こうしてリニューアルしたバンバン200は2002年の春に発売されましたが、すでに先行していた同社のグラストラッカーシリーズがどちらかと言えば細身なデザインなのに対して、それとは対照的な極太の個性を打ち出していたのです。
座面が前後左右に大きく、肉厚のたっぷりとしたシートは後方にグラブバーも備え、快適なタンデムライディングを実現。ヘッドライトは丸目でメーターも速度計のみとシンプルです。足まわりはフロントフォークが正立式で前輪18インチ+ディスクブレーキ、リアがモノショックで後輪14インチ+ドラムブレーキと、タイヤが太い以外はごくオーソドックスな構成です。2004年のマイナーチェンジでは軽量で放熱性に優れたメッキシリンダーが採用され、2005年には専用色とタックロールシートなどを備えた300台限定の特別仕様車「バンバン200Z」も発売されました。そして2007年末には排ガス・騒音規制に対応してフューエルインジェクションが採用され、この時小型オイルクーラーやタックロールシートも標準装備となり、現在に至っています。中古車も多く流通していて、相場も低く買いやすいですが、ほとんどはキャブ仕様。お買い得な値引き新車もねらい目です。
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